ビジョンチップ協議会は、東京大学石川研究室で開発されたビジョンチップ関連技術並びその応用技術の技術移転の促進、将来における多方面への技術展開を目的としています。

ビジョンチップ研究

東京大学石川研究室で進められているビジョンチップ研究は、高度情報社会における、次世代のシリコンデバイスの実現を目指して、生物の目と同様の構造を有し、目の機能を大幅に超える機能を、近年進歩の著しい半導体集積化技術を発展的に利用することにより、並列処理機能を極限まで集積化した超並列・超高速ビジョンチップの実現を目的として行われているものです。この研究は、従来の視覚情報処理の限界であったビデオの信号の速度を打ち破る高速性を実現するとともにワンチップ化に伴う大幅な小型化、低コスト化を狙ったものであり、これによってロボットをはじめとする各種自動化機器、マルチメディア関連機器、ヒューマンインターファイス分野で、その高速化、小型化、低コスト化が飛躍的に進むと思われます。また、近年の高度情報化社会の成熟に伴い、予測されるボトルネックである入出力機器の高速・高機能化の面において飛躍的発展が期待できます。こうした観点からの研究は、世界的に見ても少なく、この新しい技術の実用化は、世界をリードする技術分野の創生ならびに新しい産業分野が形成されるものと確信されます。

ビジョンチップ協議会設立の目的
ビジョンチップ協議会は、東京大学石川研究室で開発されたビジョンチップ関連技術並びその応用技術の技術移転の促進、将来における多方面への技術展開を図ることを目的として、具体的には関連技術のプラットホーム化、デファクトスタンダード化を目指しています。
(1) 会員企業への技術移転を促進するための情報の集約と情報提供
(2) 潜在的なユーザーのニーズの集約と具体的な共通仕様の策定
(3) ビジョンチップならびにソフトウェアなど周辺技術の仕様・規格の管理
(4) 関連技術の呼称の管理
(5) その他、当該技術の発展に資する施策などを目的としています。

ビジョンチップ協議会の活動
技術支援
(1) セミナーの開催
(2) 仕様書・資料・テクニカルレポートなどの発行
(3) ソフトウェアの保守管理、及びバージョンアップのサポート
(4) 関連技術の規格規定、呼称の設定など
(5) ニュースレターの発行

相互交流
(1) ユーザー側からの仕様策定
(2) メーカー側の開発計画の策定
(3) 共同開発グループの設定と研究開発の促進、関連技術の体系化
(4) 次期プロジェクトの計画立案
(5) サンプルチップおよび評価キットの配布
その他(広報など)

会員構成
ビジョンチップ協議会は、以下の会員によって運営されます。
(1) 正会員
自社でビジョンチップ関連技術の製造または応用システムの開発を行うための技術情報の収集と技術支援を行うことを目的とする企業
(2) 準会員
本協議会の技術支援のもとにビジョンチップ関連応用システムの開発を行うことを目的とした企業
(3) 賛助会員
ビジョンチップの啓蒙活動に賛同し、情報技術の収集を目的とする企業

会費規定
正会員 入会金  30万円
  年会費  30万円
準会員 入会金  20万円
  年会費  20万円
賛助会員  年会費 10万円

次のようなことが会員に提供されます
最新の研究開発情報の提供
共通仕様の策定に関与できる
ユーザーおよびメーカーの情報の入手
エンジニアリングサンプルの早期入手
セミナーへの参加
資料集
ラウンドテーブルミーティング

お問い合わせ
ビジョンチップ協議会事務局
担当 長谷島
Email; hasejima@visionchip.org